日本にいながら WeChat Pay を使えるまでの開設の方法と手順を説明します。
設定が成功するとWeChat(微信)を使って「お金を受取る」「お金を支払う」ができるようになります。チャージについては別のページで説明します。
免責・注意事項
WeChat Pay は、中国に住む人向けのサービスです。サポート対象外の日本でこのアプリを使うことを推奨する記事ではございませんのでご注意ください。
当記事の情報を用いて行う一切の行為についての責任を負うものではありません。ペイメント・サービスに関する問題解決は、お客様ご自身がWeChatを運営するテンセント(Tencent)、WeChat Payを運営するTenpay(财付通)と行っていただきます。
「マイウォレット」を出す
WeChatアプリの日本語版でしたら、先に「マイウォレット」を出す作業が必要です。まずは、「本人」のタブを見て「マイウォレット」の有無を確認してください。
(中国でスマホを購入した場合は、WeChat「マイウォレット」が標準で付いています。)
「マイウォレット」をオン状態にするため、WeChatマネーを持っている人から1元を送ってもらいます。
1元を受取ると
1元を送信してもらうと、受取り確認画面が現れます。
その後「本人」を見ると「マイウォレット」が増えています。チャットの友人にお金を送り返すことも、あっと言う間にできます。ここまでは簡単です。この時、下図の「認証」画面が出るようでしたらWeChatPayの利用規約の同意「同意协议」をタップしてください。
本人確認の画面まで出た方は、ラッキーです。ページの中ほどにある「日本にいながら、クレジットカードでWeChat Payの有効化」に進んでそのまま認証を行うことができます。
失敗すると…
運悪く上の作業の段階で失敗する場合があります。そもそも無いボタンを探すのですから。なかなか見つかりません。ここまで何十分も費やしてしまいます。(海外版アプリのみ)
しかし後で再度見ると「マネー」メニューが出ています。
上は有効化前の画面です。いつの間にか「お金を受取る」もあります!
不慣れで「本人」を行ったり来たりするうちに「マイウォレット」も出現しています。
だいたい、はじめはこんな感じです。
ポケットチェンジで受取るのも基本は同じ
WeChatマネーを持っている人から1元を送ってもらうことが難しい方は、ポケットチェンジの設置店を見つけて、そこまで行って小銭を自分のWeChatに送信する方法もあります。
※ポケットチェンジが何の事か判らない方は、ここを飛ばし読みして問題ありません。
しかし「マイウォレット」が出てない方が、ポケットチェンジをいきなり使っても恐らくうまくいきません。たとえポケットチェンジでも、もしくは友人からであっても、何元か送ったタイミングで「マイウォレット」が出てくるのは同じです。
前置きが長くなりましたが、ポケットチェンジの受取り手順です。
1. WeChatの起動をして、ポケットチェンジのレシートにあるQRコードを読み込むと氏名の入力欄が出ます。
2. 入力して送信するとWeChatからSMS(ショートメッセージ)でコードが届きます。このとき、SMSを受取れない電話番号なら、登録作業がストップしてしまいます。
3. SMSで送られてきたコードを入力すると中国語の利用規約画面が出てきます。利用規約の同意をタップします。
4. 更に日本語で利用規約許可をタップします。処理中の画面になり、しばらく待ちます。
5. ポケットチェンジに入れた金額が両替されてWeChat Payに入金となります。
中国に銀行口座を持たないでWeChat Pay を有効化する
「マイウォレット」表示が出て、お金がチャージできても、第二関門が待っています。実は支払い機能は未完成です。有効化するには、本人確認が必要になります。
2018年以前は、中国のスマホと中国の銀行口座を持っていることが必須条件で、日本にいながらの操作は困難でした。
2018年に入って、春頃までの短い期間にクレジットカードを使って本人確認を受付けていたのですが、サービスがストップしていました。その後2018年の7月からひょっこりと受付けの再開が行われて現在に至ります。
お金が入ったので、支払いに使ってみようと試してみたら「身元を確認してください」となります。まだ有効化ができていない証拠です。しかし、この状態でも残金の範囲で知人にお金を送ることはできます。
日本にいながら、クレジットカードでWeChat Payの有効化
日本からでもWeChat Payのアクティベートは可能です。(2018年7月以降)
その手順を説明します。
この説明は、日本から有効化を行う実験なので、敢えて日本のカードを使います。なお、作業中に本人確認のためSMS(ショートメッセージ)を受取るスマートフォンも必要になります。普通はWeChatアプリが入っているスマホとSMSを受信するスマホは同じですので、考える事はSMSが受けられるかどうかです。運悪くSMSの受信で止まってしまった方はこちら
(2018年12月13日追記)アクティベート作業が簡単になり、SMSによる本人確認ステップがなくなりました。
「バンクカード」をタップして、「新しいカードの追加」を選びます。ここで中国のバンクカードを持っていれば、下の画面でバンクと紐付けができます。
しかし、今回は国際クレジットカードで認証しますので「マネー」を開きます。
「マネー」の中に「お金を受取る」がありますのでタップしてください。
カードと紐付けが済んでいないスマホならWeChatPayの利用規約について同意を求めてきますので「同意协议」をタップしてください。つづいて「実名認証」の画面になりますので「添加银行卡」をタップして認証のステップへ進んでください。
「カードの追加」16桁の入力画面がでたら、クレジットカードとの紐付けができます。カード番号を入力してください。
入力したクレジット番号によりクレジット会社名が表記された画面が開きます。そこにカードの詳細情報を入力して「次へ」をタップします。
ここで「電話番号」欄で登録したスマホにSMS経由で認証コードが届きます。この時、確認コードを受信できなければ、登録失敗になります。 (このステップは省略されました)
(2018年12月現在、SMS認証は出ません)
「電話の確認」画面でコードを入力して「次へ」をタップします。スマホが認証されると「実名認証」の完了となり、アプリと本人のスマホ間の支払い情報が結び付きます。
(このステップは省略されました)
ここまで実際にやってみると説明の印象よりは簡単です。最後に「支払いパスワード」を設定して「有効化」の完成となります。「次へ」すすむと「支払いパスワード」を聞いてきます。
「支払パスワード」の入力画面
「支払いパスワードの設定」が有効化の作業の最終画面です。
6ケタの数字は、支払い時に毎回聞かれますので思い出し易い数字が良いと思います。
有効化を確認する
以上の作業で、WeChat Payが使えるようになっています。
ウォレットができて、残高とカードのアイコンがあります。
「マネー」を見みると支払いコードが出ています。バンクカードをタップするとクレジットカードの表記が確認できます。詳しい内容を確認するときは、WeChat ウォレットを開き、右上(4つの四角マーク)をタップしてください。
詳しい説明
「ベンダーに支払」
この画面は日本で使うことはまずないと思います。例えば、中国のコーヒーショップで精算するときQRコードをスキャンしてもらうだけで会計が完了します。
「ベンダーに支払」画面は、実際には中国に行って現地のスーパーのレジにこの画面を見せるだけで、合計額を引き落としてもらえます。小銭のやり取りがまったく不要になるので、中国名物のレジの待ち行列が完璧に解消されています。
これでクレジットカードとの紐づけは完成しましたが、日本のクレジットカードからお金を補充したり、支払った金額を日本のクレジットカードから引き落とす機能はありません。
なんのために「WeChat Pay の有効化」をしたのか?
「WeChat Pay を使って中国人民元の支払いをできるように設定した。」
ただそれだけです。 「苦労した割に意味あるの?」と最初は思うかもしれません。
しかしWeChat Pay がどれだけ便利なのかは、使っていくうちにドンドン実感できます。
まとめ
必要なマシンとソフト
- スマートフォン(アンドロイド・iPhone)
- WeChatアプリ
- クレジットカード(国際ブランドのカード)
ここまでの作業でできたこと・判ったこと
(1)日本からでもWeChat Payの有効化が成功した。
(2)有効化のときに必要な本人確認データとして日本のクレジットカードを参照した。
(今回成功したのはJCBカード)
(3)日本のクレジットカードからお金を補充できるサービスではない。
(中国人向けサービスなので、そもそもない)
(4)友達からお金を受取った範囲の金額で、別の友達にお金を送れた。
(5)有効化できていなと買い物(支払い)ができない。
(6)有効化が完成したら、友達からお金を受取った範囲で、買い物ができた。
(7)チャージは、誰かに現金を渡してWeChatで受取るのが一番簡単。
(8)有効化の成功で日本にいながら中国のECサイトで買い物(決済)ができる。
このブログの読者なら、(8)ができれば目的達成!
おまけ
チャージする方法
(1)ポケットチェンジの設置店を見つけて、そこまで行く
(2)WeChatでともだちを作り、お金を入れてもらう
(3)海外両替サイトを使う
1.vpayfast
支払い:クレジットカード、ペイパルなど
お金を使ってみる
チャージしたお金を使ってみます
(1)出前アプリで食事をする
(2)ウェアをネットで購入する