WeChat Pay を理解する

WeChat (微信)とは?

WeChat (微信)は、中国大手IT企業テンセント(騰訊)が、2010年後半に開発したチャットアプリです。パソコン時代に大きなシェアを築いていたテンセントQQをベースにスマートフォン向けにしたアプリです。中国では、スマホを持っている人のほとんど誰もが日常の情報交換に利用しています。

WeChat Pay (微信支付)とは?

WeChatの機能としてバージョン5に追加された支払いサービスです。WeChat Payを運営するのは、Tenpay(财付通)です。WeChatユーザーがチャット中に簡単に支払い機能を利用できる点が優秀です。

チャットの範囲を超えて、ランチの出前や自転車レンタルなどの別会社のアプリ内からでも、スムーズに支払いができることから、WeChat一部の機能の枠を超えた決済アプリとでも考えれば、理解しやすくなります。

中国では、事実上の通貨であり、実際の通貨以上に使用率が高くなっています。

WeChatとWeChat Payの関係

普段からおしゃべり好きな中国人ですが、チャット会話中にスタンプを送るのと同じ感覚で、お金を送っています。WeChatの内部にペイメント機能が含まれているように見えますが、WeChatPay単独でしっかりとした機能があるような感じがします。

WeChatでは、「お金」アイコンを貼付けて送信するだけで送金できます。チャット画面でスタンプと同じように「お金」が動くのは凄いです。

タオバオのような通販サイトには、「アリペイ(支付宝)」が必要です。WeChatは、通販サイトではありませんが、チャット中に送金が便利なので、あっという間に通販の支払いにも利用されるようになりました。

WeChat Pay の現金化

この記事を書いているのは2018年12月ですが、よほどの地方にでも行かない限り中国でWeChat Pay (微信支付)を利用できないお店は見つかりません。つまり、WeChat Payの現金化の意味さえ薄れていますが、微信支付と紐付けしている銀行口座から手数料を払えば現金を引き出すことができます。

WeChat Pay で支払いできる場所

支払いができないお店を探す方が大変な状況です。さすがに家や車の購入となると話は別ですが、普段の生活にかかる支払いは、家賃、ネット通販、公共サービス、交通、映画館、床屋、病院、居酒屋、屋台と殆どが可能です。そもそものはじまりは、チャットを通した個人間の送金システムであり、QRコードを送ることで友人にならない状態で送金ができます。消費の立場から見ても、これだけ便利ですが、お店の立場から考えても、レジとアカウントを結び付けるだけで入金システムが簡単に構築できる優れモノであり、導入しない理由が見つかりません。

このブログの読者の方なら、「中国のECサイトで買い物」ができることが大きな利点です。

WeChat Pay が圧倒的に支持される理由

中国でQRコードをかざして買い物をした経験があれば、説明不要です。これが無かった時代のレジカウンターの行列は大変でした。偶然ですが日本人の私も「WeChat」が一瞬で中国を変えた現場に立ち会うことになりました。その年の夏、たったひとつのアプリの機能追加でしたが、同年の秋になると、タクシーも食堂もスーパーも何から何まで一変しました。あまりに変化が早過ぎて夢を見ているようでした。

QRを読んでパスワードを入力すれば、汚いお札に触ることも、お釣りの間違えもなく数秒で決済が終わります。ネット通販であっても、商品ページ毎に発行されるQRコードを読んで、送金すれば即時に商品発送ができてしまいます。